音楽と社会フォーラムのブログ

政治経済学・経済史学会の常設専門部会「音楽と社会フォーラム」の公式ブログです。

「20世紀ロック」講座、開催のお知らせ

肌寒い一日です。いかがお過ごしでしょうか。

音楽と社会フォーラム事務局です。

本フォーラムのメンバーである、和久井光司さんより情報いただきましたので、以下に掲載いたします。ふるってご参加いただければと思います。

                                                              • -

和久井光司の「20世紀ロック」講座 第1期(1回2
時間×全10回) 
ビートルズから広げて俯瞰する60〜70年代ロックと
ポップ・カルチャー

会場 / 神保町・楽器CAFE (毎回19時30分〜21時30
分)
受講料 / 1回 \3,000(資料代込み)
     全10回通し券 \24,000(資料代込み)

かつて「不良の音楽」として大人たちの顔をしかめさ
せ、「一過性のもの」と思われていたロックは、いま
や「20世紀の文化」を振りかえるときになくてはなら
ない存在になっている。昔から「流行音楽は時代をう
つす鏡」と言われてきたが、ビートルズが世界デ
ビューを果たした1964年以後50年のあいだに、ロックは
「現代のクラシック」となり、流行音楽の域にはとど
まらない「文化的意味」を持つまでになった。つま
り、当時は子供だった我々の感が捉えた「カッコい
い!」が、そのまま「20世紀の文化」として歴史に残
ることになったのだ。
「それはどうこうことだろう?」と、総合音楽家・和
久井光司は考える。「リアルタイムで体験した者とし
て後世に語り継がなくては」とも思っている。
そんな和久井光司による本格的ロック講座は、音楽を
聴く愉しみを教えるだけではなく、「ロックで人生を
豊かにする術」をともに考えるものになるはずです。

〜〜各回の内容〜〜

11月14日(金)第1回
いま「20世紀ロック」を振り返る意味
ビートルズボブ・ディランを軸に20世紀のポップ・
ミュージックを聴いていく面白さと、体系化によって
築かれる「文化的視点」を知る。
11月21日(金)第2回
デビュー曲はなぜ「ラヴ・ミー・ドゥ」だったのか
 ビートルズ以前の英国音楽(トラッド・ジャズ、ス
キッフル、英国型ロックンロール)と、ビートルズ
の“新しさ”を比較し、ジョージ・マーティンが「ラ
ヴ・ミー・ドゥ」をデビュー曲に選んだ“理由”を検
証する。

12月5日(金)第3回
初期録音から探るビートルズアメリカ音楽解釈
 『プリーズ・プリーズ・ミー』と『ウィズ・ザ・
ビートルズ』、また『BBCライヴ』に残されたカ
ヴァー曲から、ビートルズが見ていた“アメリカの新
しい音楽”を探り、その咀嚼の様子から彼らの“オリ
ジナリティ”を浮き彫りにする。

12月12日(金)第4回 
『ア・ハード・デイズ・ナイト』とブリティッシュ
ビート
 全曲レノン/マッカートニー作品で固めた初のアル
バム『ア・ハード・デイズ・ナイト』まで、レコー
ド・デビューから2年足らずで進化した作曲術と、そ
の影響を抜きには語れないブリティッシュ・ビート・
バンドの興隆を振り返る。

12月19日(金)第5回 
1965年のビートルズと「ロック」の萌芽
 『ヘルプ!』〜『リヴォルヴァー』で、それまでの
R&Bやポップスにはなかった要素を取り入れていっ
ビートルズは、「ロックンロール」とは明らかに違
う「ロック」の創造に突入する。彼らが何からそれを
編み出したのかを考察する。

1月9日(金)第6回
リヴォルヴァー』が示したポップ・ミュージックの
芸術性
 スタジオを実験室さながらにした『リヴォル
ヴァー』のセッションで、ビートルズは「生演奏は不
可能」な録音作品に“芸術性”を見いだす。その過激
な発想とレコーディング術が「ロックの時代」の幕開
けとなったことを検証する。
1月16日(金)第7回 
『サージェント・ペパーズ』とサイケデリック・ロッ

 ライヴを諦めたことによってさらに広がった可能性
をレコーディングで実現した『サージェント・ペパー
ズ』と『マジカル・ミステリー・ツアー』。そのあと
を追ったバンドたちによる英国型サイケデリック
ロックを振り返る。

1月23日(金)第8回 
『ホワイト・アルバム』とルーツ回帰
 個人作業が増えたこともあって、フォーク、ブルー
ス色が強くなった『ホワイト・アルバム』を、英国の
ブルース・ブームや、ザ・バンドへの“答え”として
聴き、“ゲット・バック・セッション”の必然性を考
察する。

2月7日(金)第9回 
70年代ロックの先兵としての『アビー・ロード』
 初の16トラック録音となった『アビー・ロード』で
ビートルズが示した「70年代的複合性」と、「ロック
のサブ・ジャンル化」を同時に考え、レッド・ツェッ
ペリン、キング・クリムゾン、イエスらの“新し
さ”を再考する。

2月14日(金)第10回
ソロ・イヤーズに持ちこされたビートルズの“イズ
ム”
4人の交友関係を軸に音楽界を体系化し、国境やジャ
ンルを超えて「大人の観賞に堪えうるもの」となった
70年代のポップ・ミュージックに迫る。歴史的名盤で
はない「知られざる傑作」が物語るロックの醍醐味を
体験する。

日程未定 番外編
別会場での打ち上げ。ざっくばらんな意見交換会とし
ます。


申し込み・問い合わせは、gakki-cafe@atoss.co.jp まで