音楽と社会フォーラムのブログ

政治経済学・経済史学会の常設専門部会「音楽と社会フォーラム」の公式ブログです。

2017年末のご挨拶

 さやかな晴れ間、しかし寒い日々が続く横浜です。いかがお過ごしでしょうか。



 さまざまなことがあった2017年もくれようとしております。



 今回は、本年の本フォーラムの主な活動について簡単にふりかえりたいと思います。



 まず、2017年1月7日の午後2時より、東京大学本郷キャンパスにおいて、第16回研究会(国際音楽学会東京大会のラウンドテーブルの準備研究会)が行われました。
 テーマは「民族音楽学と音楽産業―「民族的なるもの」の流用―」でした。まず井上貴子さん(大東文化大学)により今回のテーマに関連する主要文献の骨子の紹介、テーマの説明が行われました。その後、小野塚知二さん(東京大学)、早稲田みな子さん(東京芸術大学)、伏木香織さん(大正大学)、井上さんがご報告され、3月の大会本番に向けて、フロアをまじえて全体の内容について検討しました。



 続いて、2017年3月19日〜23日(於:東京藝術大学)に開催された第20回国際音楽学会東京大会において、本フォーラムのメンバーを中心としたラウンドテーブル「民族音楽学と音楽産業―「民族的なるもの」の流用―」が行われました。30名近い参加者があり、上記4名およびKevin Fellezsさん(Columbia University)のご報告のあと、活発な議論が行われました。当日の様子、報告の概要と討論での話題についてはこちらをご覧ください。





 また、2017年7月5日(土)の午後2時より、東京大学本郷キャンパスおいて、第17回研究会が開催されました。
 ご報告は、山下雄司さん(日本大学)による「録音と再生に関する標準化の試みーイギリスの経験ー」でした。ご報告の内容、研究会の様子等については、今後本ブログに掲載する予定です。



 さらに、2017年9月30日(土)の午後2時より、東京大学本郷キャンパスおいて、第18回研究会が開催されました。
 ご報告は、大塩量平さん(早稲田大学政治経済学術院助手)による「18世紀後半ウィーンの舞台芸術の社会経済史的分析――ヨーゼフ期(1776−1790年)の聴衆と劇場の需給関係を中心に――」でした。ご報告の要旨は、本ブログの2018年最初の記事に掲載いたしました。是非ご覧いただければと思います。





 以上のように、2017年にも多くの研究会が開催されました。

 1月の研究会は、本フォーラムの「国際化」をより推し進めることになった、学会大会におけるラウンドテーブルを準備するものでした。

 7月の研究会では、音楽の録音と再生に関するご報告、9月の研究会では、聴衆をはじめとした18世紀の舞台芸術にかかわる者たちのあり方に関するご報告がなされました。いずれも本フォーラムにおいては、あまり取り上げられてこなかったテーマであり、意欲的なご報告に触れ、大いなる刺激を受けたメンバーも多かったと思われます。

 ご報告者のみなさま、参加者のみなさま、そしてフォーラムのメンバーのみなさま、ご協力に感謝いたします。まことにありがとうございました。





 音楽と社会フォーラムは、「激動」の2017年においても、かわることなく活発に活動を続けてまいりました。今年は本当にお世話になりました。来年、2018年も引き続き走り続ける所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。


 それでは良いお年をお迎えください。