2024年、新年のごあいさつ
新年、明けましておめでとうございます…と言いたいところですが、2024年、わが国日本では新年早々、元旦からとても「おめでたい」とは言えないことが数多く起きております。こんな新年はあまり記憶にないような…といった今日頃ごろ、いかがお過ごしでしょうか。
とはいうものの、筆者自身は近年ほとんど「明けましておめでとう」という言葉を発していません。年が明けただけで、時間が経過しただけで一体何が「おめでたい」のか、と思わざるをえないほどつらい日々が長く長く続いていましたので(ご存じの方も多いと思いますが)。ただし、その「経験」、苦労話こそが学生たちにとっては聞きごたえのある内容になっているようで、人生何が良いのかさっぱりわかりませんね。ただ、本当に辛かった…(長くなるのでこのあたりでやめておきます)。ちなみに「昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします」というのが筆者の新年のあいさつとして定着しております(まあ多くのみなさんにとっては本当にどうでもよい話と思いますが…(笑))。
さて、昨年2023年の末にはストーンズ、ビートルズという超超超大物、大御所のみなさんの作品が立て続けに発売され(本ブログ、10月、11月の記事を参照)、音楽シーンもまだまだこれから、と勝手に思っておりましたが、考えてみれば、こうしたご老人ともいうべきみなさんの作品が発表された意味、背後にある(経済的な)状況をこそ、本フォーラムでは考察すべきかもしれません。逆に彼らを脅かすような若く元気のあるアーティストがどんどん出てきてほしいなどと、少し寂しい気持ちを抱いたのも事実です。
筆者のゼミにおいて、若い学生(ゼミ生)たちの音楽(産業)に関する多くの報告を聞くと、本当に音楽業界の変化、とりわけお金の流れの激変にたびたび驚かされます。サブスクでもストリーミングでも、例えば古い楽曲などの著作権や発生するお金がどうなっているのかさっぱりわかりませんが、しっかりと若いミュージシャンが生活できるような、また作品を作り続けられるようなシステムが構築されることを祈るばかりです。アーティストは、もはや20世紀のような商業的な成功は望めないとされますが、才能ある多くの若者たちが音楽の作成に継続的に携わってくれること、それを職業にできることを願ってやみません。ただ、中年男としては何やら不吉な予感がしていることも疑いありません。
と、いきなり少し暗い今年(以降)の音楽シーン対する展望を記してしまいました。申し訳ありません。これは、現状筆者が個人的に厳しい状況にあることが影響しているのかもしれません。ただし、この音楽と社会フォーラムについては、2024年も明るい見通しが満載だと願っていますし、それを確信しております。なにとぞ、メンバーのみなさまのますますのご活躍を期待しております。そして、その数々の成果をこころより楽しみにしている次第です。
以上、きっと「めでたい」のであろう本フォーラムの今年の活動に向け、簡単ではありますが、ごあいさつとさせていただければと思います。
2024年1月1日
音楽と社会フォーラム 事務局