第1回の研究会が開催されました
6月11日(土)東京大学において、音楽と社会フォーラムの第1回の研究会が開催されました。以下、事務局による「研究会参加記」を書き綴ってみたいと思います。
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初めての研究会でありましたので、世話人も手さぐりで準備を進めて参りましたが、当日早朝の横浜の天気が台風を思わせる暴風雨となったこともあり、メンバーのみなさんに出席していただけるか心配しておりました。そうした懸念は杞憂におわり、13名もの方々にご出席いただきました。遠方からかけつけてくださったメンバーもおられました(ありがとうございます!)。
研究会は、井上貴子フォーラム代表の挨拶からはじまり、(たっぷりと時間をかけた)出席者の自己紹介と続きました。本当に多様なご専門とご関心をもったメンバーがフォーラムに集まったことをあらためて確認いたしました。
14時40分頃から松本彰さんのご報告が始まりました。多彩な図表と写真、そして楽譜まで付されたレジュメは、見るだけでもわくわくするような内容であり、お見せできないのが残念です。そうしたレジュメに加え、ときには音楽、ときには映像をまじえながら、およそ1時間、大変興味深いご報告をしていただきました。
およそ10分間の休憩をはさみ15時50分頃から、井上貴子さんの「どうぞご自由に」の声とともに、質疑応答・討論が始まりました。まさに文字通り「自由」な、そして熱い討論がくりひろげられました。当初、議事録を作成することも考えておりましたが、あまりの活発さに断念せざるをえませんでした。それゆえ詳細な内容はご紹介できませんが、それほどに熱い討論であった、ということです。個人的には、クラヴィコードという楽器の位置づけが一つの重要な論点となったと思います。筆者のみならず、多くのメンバーが実際にその音に触れてみたいと感じたのではないか、と想像します。
出席者からの発言、質問はとぎれることがなく、結局事務的な理由から17時35分にひとまずしめることとなりました。次々と提起される数多くの多彩なご質問にお答えいただきました松本彰さんをはじめ、出席者のみなさま、お疲れ様でした。
その後、次回の研究会の予定等が話し合われ、暫定的に8月6日(土)に第2回の研究会を開催することとなりました。報告者は、枡田大知彦さん、内容は、第1回のご報告の対象よりも些か激しい音楽が取り上げられる予定です。ただしあくまで暫定的なものですので柔軟な対応が可能かと思います。報告をご希望される場合や日程についてご意見などございます場合は、事務局までお気軽お知らせください。
また来年度の政治経済学・経済史学会の秋季大会において、本フォーラムによるパネルディスカッションを企画すべきとの意見も出されました。この点については、メンバーのみなさんにもご検討いただき、テーマや報告者等に関するご意見を、事務局あるいは世話人までお寄せいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
研究会の興奮もさめやらぬまま、懇親会に突入しました。遠方からかけつけてくださった方が多かったにもかかわらず、ほとんどの出席者に参加していただきました(ありがとうございました!)。そこでは、ある意味では研究会以上に熱い議論がかわされたのですが、研究会以上に多様な問題を対象としていましたので内容は割愛させていただきます。みなさん、夜遅くまで本当にお疲れ様でした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。帰路につく頃、朝激しく降っていた雨は、すっかりあがっていました。